なぜ?マンホールの蓋は丸いのか?

ryosuken

2008年10月07日 19:17


なぜ?マンホールの蓋は丸い(円形)のか?って

多くの人は、答えが わかると思いますが
それは.....

マンホールの蓋の形を決める上で重要なことは
『安全性』 です。


つまり、『蓋がズレてどんな向きや状態になったしても、
絶対に 穴の中に落ちてしまうことがない』
ような形でなければならないからです。

三角形や四角形等だと、ズレて立てかけたような縦の状態で
対角線の所にはまると、落ちてしまいますよね。

円形は、平面上の どの方向から測っても幅が一定なので
穴の中に落ちることはないから、マンホールの蓋は丸いんです。

では、円形 以外に、
マンホールの蓋が落ちないような形はないでしょうか?

正解は 『ある!』 です。

例えば、下の写真のような、おむすびのような形の三角形です。
(マンホールの蓋ではありませんが、このような形です)


これはルーローの三角形といわれるもので、
ドイツ人 フランツ・ルーローが開発した形です。

正三角形の各頂点を中心に
半径がその正三角形の1辺となる円弧で結んでできる形です。

三角形の他、正多角形(奇数角)において同様な形ができます。

これらルーローの三角形(ルーローの多角形)は
差渡しの幅が常に一定となる平面図形で
一般には、『定幅図形』 と呼ばれています。

硬貨やコインなども、まず定幅図形としての性質が必要です。

例えば、自動販売機等に コインを入れた時、
この硬貨が定幅図形でなければ途中で引っかったり、
機械が実際の物よりも小さい物であると判断する可能性があります。

だから、ほとんどの硬貨は円形なのです。

ですが、円形以外の形の硬貨があります。

イギリスの50ペンス硬貨が7角形の形で有名です。

しかし、これもちゃんと 『ルーローの7角形』 の形になっています。

しかも、この形態にはちょっとしたメリットもあるようです。 
円形ではなく 7角形ですので、頂点を持っています。
これによって、スムーズに転がらなくなります。
だから、もしも この硬貨を落としたとしても、
転がって手の届かないところに行ってしまうことが少なくなるでしょう。


このように、ものの形には何かしらの意味・理由があることが多いのです。

みなさんも、日常にある もの の形は
『なぜ?こんな形をしているのだろう?』って、
疑問を持って 考えて、調べてみると
楽しいですよ!

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