2008年09月28日

火事だ~!

火事だ~!

昨日、住んでいるアパートのすぐ近くで 火事(ボヤ)がありました。
飲食雑居ビルの最上階の事務所らしき所から炎や煙が上がってました。

朝 8:30頃でしたが、土曜日とあって、
不精な私はまだ夢の中...

火災報知器のけたたましいベルの音が鳴り響いていたのですが
近くは飲食雑居ビルが多く、
いつもは、誤作動で鳴り響くので
消防車・救急車・パトカーが来るまで
夢の中、『あぁ、いつもの誤作動だ』と思ってました。

幸い、大きな火災ではなかったですが、
改めて火事の恐ろしさ・煙の恐ろしさを目の当たりにしました。

昨年(だったと思います)、那覇市の風俗店の入った雑居ビルで火災...3名が犠牲になったように記憶しています。

また、7年前には、東京の新宿歌舞伎町の雑居ビル火災では、44名の方が犠牲になっています。

これらをはじめ、多くの原因は

・非常口や避難バルコニーへの出口が塞がれていたり、
 物が置かれ、出入り口が開かない

・防火扉や防火シャッター付近に物が置かれ、
 それらが閉まらず防炎・防火が機能しなかった。

・商品や物が積まれ排煙窓が開けられない、もしくは
 内装によって塞がれてしまっている。

・避難通路に物が置かれ、避難に支障をきたす。

・誘導灯や避難口表示灯が隠れて見えない。

等々・・・・・・

建物ができてからの、
ビルのオーナー・管理者 や テナントの店の責任者の
『防火管理者としての認識の薄さ』に起因しています。

また、これらは 雑居ビルに限ったことではありません。
デパート・スーパーなどの商業ビル、オフィスビル、共同住宅etc.
ありとあらゆる建物にいえることです!

『自分のところでは起こらない!』 なんてことは絶対にありません。

いつ加害者になるとも限らないのです。

私はよく、飲食店に行くと
『この店で、火災が起きたら、どう逃げようか?』っと、
最初は考えるんです。
でも、飲んでるうちにそんなことは忘れます。
しかも、酔っ払うと 足取りもおぼつかなくなります。

中には、あきらかに この店で火災が起きたら
逃げることができないかも、と思える店もあります。

だからこそ、ビルのオーナーはじめ防火管理者の方は、
日頃から 火災の恐ろしさを意識して
建物を管理し使ってほしいんです。


私たち設計する側も、建築基準法だけ守ればいいというのではなく、
可能な限り 頭の中でシミュレーションを行い
安全に避難ができるプランを
(基準法上、2方向避難の要求が無くても 2以上の避難経路の確保 等)
計画・設計していかねばならないでしょう。
(建設コスト等 オーナーありき という難しさがありますが...)


設計等を依頼する側も、設計・建築する側も、そこに入居して商売する側も
みんな みんな が意識して 安全な建物が増えるといいな!








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この記事へのコメント
そうですね 本当にそう思います 意外に防火訓練なんかもフザケ気味でやる傾向がありますが 普段からの意識向上にこそ安全性への近道があるような気がしてなりません( ̄^ ̄)
Posted by メコしゃん at 2008年09月30日 06:19
 
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プロフィール
ryosuken
ryosuken
中村良輔。  一級建築士。 福岡市(博多)出身の島ナイチャー。
               沖縄に住んで17年.....
いろいろな建物の設計・リフォーム・インテリアデザインなどの詳しいお問い合わせやご相談等は、           
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